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ARBが点眼薬になるか

ARBは高血圧のくすりです。ARBはレニン―アンギオテンシン―アルドステロン系のアンギオテン系のアンギオテンシン受容体に働く薬です。ARBが眼圧下降効果を有し眼科で研究されているようです。β遮断薬、アルファ遮断薬などの抗緑内障薬はPG関連薬は違いますがもともと多くは高血圧の薬です。高血圧の薬が新しい緑内障薬になるかどうかは注目されるところです。ところで、ARBにはもう一つ働きがあります。角膜への働きです。角膜血管新生を抑制するとされています。角膜新生血管の治療薬さらには眼圧下降効果を狙い緑内障薬にもなるかもしれません。ARBの点眼液にもっとも有効なものはアルカリ外傷です。アルカリ性の物質例えば昔の運動場の白線はアルカリ性でした。今は代替え物質になっています。なぜアルカリ性が怖いか?酸性は凝固壊死、アルカリは融解壊死をおこします。アルカリ性のものが目の中に入ると時間とともに角膜を溶かしてゆきます。失明に至る怖い病気です。