有名な循環器の医師にかかっている人が漢方で足のむくみを改善してほしいと遠くからわざわざわたくしのところにお越しになった。第一診察日には舌診で瘀斑や瘀点を認めた。サフランを処方に加えました。百貨店に行くと大変高価なサフランの花が保険で処方できるのです。サフランは一日当たり1グラムが限度とされています。不眠症の方に安神作用を期待して投与することがあれば、瘀血や血瘀のひとに投与すると血液サラサラになります。九味檳榔湯と防已黄耆湯を処方しました。九味檳榔湯は理気剤です。すべてが下向きのベクトルです。防已黄耆湯は黄耆であたため理気利水します。さらには静脈瘤や瘀斑などから理気や活血するという発想です。さらに加えるなら麻黄と石膏で粛降作用で内川に水を引き込むことを考えています。水を動かすにはエネルギーが必要です。温めることです。附子を加えるのも一つの作戦かもしれません。麻黄や附子なら麻黄附子細辛湯や小青龍湯加附子も面白いかもしません。私の漢方は次なる手段を常に患者さんのために考えています。