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むくみと漢方

足がむくむ。心臓や腎臓は問題ない。漢方で何とかしてくれ。利尿剤は嫌。便秘になる。漢方薬でむくみをとるには①尿をだす、②便を出す、③汗をかくこの3つの経路があります。その3つを兼ね備えている処方が防風通聖散です。1グラムの麻黄で汗をかく。大黄で大便を出す。滑石で尿を出す。この薬は和漢箋としてOTCでも発売されていますが高い。五皮飲というせんじ薬があります。姫路おでんでおなじみの生ショウガの皮を始め皮を煎じるというものです。小太郎の九味檳榔湯も面白い。聖光園細野診療所では九味檳榔湯合五苓散という組み合わせで使われるそうです。九味檳榔湯は下向きのベクトルの薬で構成され二便を出す方向にベクトルが向いている。後は気や陽を動かしむくみを解消するという方法です。理基剤を用います。その代表が九味檳榔湯です。陽を動かすとは温めることです。附子末や附子錠を加えるのが手っ取り早いでしょう。くれぐれも心臓や腎臓の検査をしっかりなさってから漢方薬はお飲みください。