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うつ病の小精神療法

うつ病は何処にでも存在し誰でも罹患することがある病です。「笠原の小精神療法」というものを恥ずかしながらはじめて学びました。小精神療法とはうつ病は怠け者とは違う。みんな苦しんでいるのです。できる限り休養を取る。気分転換するにもエネルギーがいるのです。抗うつ薬を信じて飲むこと。病状は一進一退する。自殺はしないことを固く約束する。重大なことは今は決めない。1982年に発表されたようですが今でも立派に通用することです。よくまとまっています。漢方診療をしていると必ず遭遇するのが「こころの病」です。わたしが医師免許を取得した時代はうつ病は少なかったような気がします。世の中昇り調子のバブルの中にいました。新型うつ病というのは正式な病名ではありません。新型うつ病は終身雇用は崩れ、あの上司にクビにされたというように他の人に矛先が向くのが今の時代です。日本人の価値観の変化そのものかもしれません。疲れ切ったときには休憩するのが一番ですよね。紅葉を見に行くのもしんどい今日この頃です。