ドライアイを分類する手段で有効な方法はブレイクアップを見ることです。フルオレスチン染色を行い、線状のブレイクアップは涙液減少です。丸いブレイクアップは涙液の質の不良です。ドライアイには4つのブレイクが存在する。ラインブレイク、スポットブレイク、ランダムブレイク、エリアブレイクの中で軽症から中等症の涙液減少型ドライアイはラインブレイクの所見がみられます。ラインブレイクアップのメカニズムは涙液層形成の途中で角膜下方に涙液層破壊が起こります。涙液層形成の途中で角膜下方に涙液層破壊が起こります。涙液の水分減少によるものです。涙液層破壊を診ろことで角膜上皮の水濡れ性の低下を知ることが可能です。それにより角結膜上皮細胞の層別治療つまりTFOTに具体的な点眼薬でいうとジクアス点眼とムコスタ点眼に主流が移ることになるでしょう。ジクアス点眼は目の疲れや乾燥に有効です。ムコスタ点眼は異物感や眼痛などの改善に特に有効です。アメリカでは免疫抑制剤スターシスが中心です。日本かアメリカかどちらの流れが主流になるか?涙液層の形成過程でつまり角膜への塗り付け過程で涙液層が破壊されるのがスポットブレイクです。スポットブレイクはみず濡れ性低下型ドライアイとかBUT短縮型ドライアイとか言われています。ランダムブレイクは瞬目ごとに変わる蒸発更新型ドライアイに多い。涙液層破壊がランダムなブレイクアップです。ランダムブレイクアップは油層上方進展が終了してから場所を選ばない涙液層破壊です。まだまだ分からないことだらけのようです。