不妊治療前に採血をして風疹の抗体価を調べ風疹ワクチンを接種するのは当たり前のことになっています。風疹単独ワクチン接種に結構お越しになります。普通はそれで話は終わります。麻疹、おたふくかぜ、水痘は接種しなくてもよいかと聞かれました。問診票を見ると確かに2か月間の避妊期間を設けることと記載があった。風疹は先天性風疹症候群の胎児が生まれるリスクを避ける意味があります。しかし、生ワクチンの麻疹、おたふくかぜ、水痘をうったらなぜ避妊が必要か?製薬会社のワクチン専門MRさんにうかがいました。もし流産したら生ワクチンの場合、ウイルス感染が流産の原因ではないかということになります。これが答えです。今の30歳くらいの方はいろいろ抗体価が低いようです。抗体価を測定するには健康保険では調べることができません。自費になります。それなら抗体価を測定することなく接種するのも一つです。こどもから逆に感染症をもらう可能性は十分です。A型肝炎の抗体価を測定するとほぼ40歳以下では抗体はないそうです。自然には抗体はつかないきれい社会の時代です。