OCTを導入し毎日の診療に役立てています。一番今関心を持っているのは緑内障とOCTです、緑内障である事を診断するのも難しいが緑内障でないことを言い切ることも大変難しい時代が来ています。なぜならプレペリメトリックグラウコーマという概念の出現があります。プレとは前、ペリメトリックは視野の、グラウコーマは緑内障です。要するに視野で異常が出る前に緑内障と診断する時代です。つまり、OCTがある眼科とない眼科で診断が異なる可能性があります。OCT自体黄斑疾患から発達した分野です。しかし、黄斑疾患は高額な薬を硝子体に注入する治療が広く行われています。漢方でという時代は終わりました。EBMとして?です。GCCで赤いところつまり網膜が薄いところが神経線維層に沿って存在することさらには上下が非対称的であること更には乳頭周囲NFLの厚みが左右非対称であることそして視神経乳頭の所見に一致する視野がみられることこれが緑内障です。まだ成書で緑内障のOCT所見について完成品はないようです。緑内障ですと言われうれしい人はいません。わたしのOCTの所見は緑内障ではなさそうです。よかった。小乳頭による変化でした。大きな乳頭だとオーバーダイアグノシスされやすい。小乳頭は緑内障にみえにくい。しかし、近視性乳頭変化と緑内障性視神経乳頭はOCTでもはっきりしない。