診断と治療社から「初めての漢方治療」が3500円で発売されました。その「はじめての漢方治療」が今日手元に届きました。わたくし西川実徳が眼科のところは記載しております。初めて漢方を学ぼうという医師向けの書籍です。眼科の漢方は難しい。硝子体に薬を入れるとかOPの方が手っ取り早い。私自身漢方をよく用いるのは更年期障害、アレルギー疾患つまりアトピー、鼻炎、虚弱体質の改善、口渇や胃腸疾患などが多い。眼科の眼精疲労や結膜炎を漢方で治療しくれという依頼を受けることは少ない。眼精疲労ならまずめがねを合わせるそれでだめならドライアイなどの治療を行います。眼科疾患の漢方治療は認知症の周辺症状に対する抑肝散に似ているとおもいます。眼科疾患はなかなかダブルブラインド試験ができません。したがってEBMというものが不足していると思います。EBMは皆無です。眼底疾患も抗VEGF抗体や何やかやうん十万円の治療や両眼で100万円の白内障治療が出現し漢方と土俵が違います。仏の顔も三度までと言いますが漢方専門医の顔は二度までに薬が効かないといけないそうです。