みなさんん「ひねショウガ」ってわかりますか?漢方薬の世界ではあたりまえのように使っています。一般にはひねショウガという商品はありません。八百屋さんではひねショウガという名前で売ってませんよね。先日葛根湯を飲んだらいがあれるという人がおられました。葛根湯には麻黄が入っています。だから胃があれるんです。麻黄がもともとその人に不足する気を体の外へ引っ張り出すため胃気が障害されます。胃気と脾気はどう違うか。表裏ですが胃気は下向きのベクトル、脾気は上向きのベクトルを持ちます。大棗と生姜で胃と脾のバランスをとっています。葛根湯で胃があれる人は桂枝湯にひねショウガを入れて飲んだらよいですよとお伝えしたところひねショウガってなんですか?とご質問をいただきました。中国ではショウガといえば生のひねショウガです。日本でも八百屋のひねショウガが生姜でしたが薬局方で乾燥させたものになりました。日本の漢方のショウガは乾燥させているので乾生姜ということもある。生のショウガはジンゲロールやショウガオールを含んでいますがチューブのショウガは揮発成分が飛んでいるので効果が少ないとされています。発汗作用や胃腸に良いのです。桂枝湯は麻黄が入っていないのでショウガを加えることやおかゆを一緒にとることで発汗を助けます。乾姜というのもあります。大建中湯や人参湯に含まれています。体を温めるには乾姜です。蒸した後乾燥させたものが乾姜です。脾胃に働き体があったまります。