最近は医学が進みすぎて目を見たら全身病が分かるといわないようになった。昔、当直しているとき網膜中心静脈閉塞症の原因を図書室で調べていた。インターネットなんてない。大学病院でない、今の私の自宅の図書室の方が書籍が多いような図書室でした。しかし、そこで見つけたのは網膜中心静脈閉塞症の原因として鉄欠乏性貧血でした。眼科臨床医報という雑誌でした。早速入院中の患者さんに採血をさせていただきました。そしてフェジンの注射を開始しました、鉄剤の靜注は多すぎるとヘモクロマトーシスを起こす。阪神淡路大震災の前まだ独身時代の話でした。当直の日は患者さんが意外にも多くなかなか勉強できなかった。眼科の当直医なんていないから県外からそして姫路方面からも来た。更に内科のかかりつけも見ないといけない。月7から8回独身だからできた。30から40人一晩で見たこともあった。看護師さんも眼科の看護師がつくことは少なかった。当直明けは医師は帰ることはできない。夕方まで普通の勤務です。やさしい上司だったので当直室で寝ておいでと言われたこともあった。網膜中心静脈閉塞症の方は普通は年配で高血圧合併です。昨日も来られました。高血圧無治療です。糖尿病網膜症で見つかる糖尿病は予後不良です。眼科で全身疾患見つからない方がよいかもしれません。今日は雨がひどいいつもに増して暇です。夜はエピペンのWEBです。