抑肝散と抑肝散陳皮半夏の使い分けが分かる偉ーい漢方専門医を探していますがなかなかおられないようです。違いはオーソドックスに表現すると脾の弱さです。一番納得がいく説明は関西系統中医学講座の仙頭正四郎先生の御解説です。陳皮・半夏が入ると燥性が強くなる。いっぽう下向きのベクトルになる。抑肝散は釣藤鈎で肝気を下げる、柴胡で肝気を上げる当帰で肝血を上げる、川芎で肝血を上げる。漢方薬は仙頭正四郎先生にかかればベクトルです。ここまでは仙頭正四郎先生の系統中医学で理解できます。更に肝の子供の基本処方は抑肝散陳皮半夏、これもガッテンです。漢方の原則としては薬味が多い方剤は優しいという原則があります。肝の生薬である釣藤鈎と菊花が入っている釣藤散これも肝の薬です。二陳湯が入っていますから脾の気を動かします、石膏が入っており胃を冷やします。日本漢方では柴胡・黄笒・半夏で柴胡剤です。柴胡剤で眠くなると肝気虚が起こる可能性があるそうで非常に危険だそうです。いずれにしても抑肝散や抑肝散陳皮半夏+αでデパスやマイスリーから脱出したり減量に成功する例は多い。