先日慢性咳嗽についての講演を拝聴しました。慢性咳嗽は8週間以上続く原因不明の咳嗽です。最近、毎日のように咳嗽の漢方治療を求めて患者さんがお越しになる。非感染性の慢性咳嗽にはCVAとアトピー咳嗽を鑑別しなければならないそうです。しかし問診票できっちりとアトピー咳嗽とCVAを鑑別することは不可能だそうです。しかし今日も漢方薬で慢性咳嗽が改善していました。アトピー性咳嗽とCVAの鑑別は一般開業医では無理だそうです、唐辛子の成分つまりカプサイシンに対する反応を調べる必要があるそうです。10月は姫路では喘息の調査月間です。定点では喘息発作を調べています。咳喘息は気管支喘息の前段階という従来の考えは古いそうです。つまりいまはCVAは気管支喘息の前段階ではないそうです。シダトレンの添付文書にも気管支喘息の発作時の対応が記載されています。しかし、スギ花粉症と気管支喘息の関係はグレイではないでしょうか。開業レベルでは問診等ではアトピー咳嗽とCVAは分からないとのことでしたのでザイザルシロップをお子さんに併用してみました。良く効いたそうです。アトピー性咳嗽だったのでしょう。