記事一覧

質問なしの漢方講演会

質問なしという漢方薬の講演に行った。普段は最近は仙頭先生の講演会以外ほとんど参加しなくなった。以前は漢方づくしでした。昔の話ですがメーカーさん主催の漢方の講演会に参加する条件で他の参加者をビビらせる難しい質問はしないでくださいと言われたことがありました。いつもおとなしくしてますよ。今回は全員質問なしだと聞きましたがやっぱりありましたよ。話は変わりますが眼科では一本十五万円の抗VEGF抗体を二本用意したら三眼にうてるそうです。手術室なしの貧乏眼科とは大きな違いです。漢方薬の世界はもっと貧乏です。円安と生薬の高騰。そして日本の保険制度、古いくすりはどんどん安くなる。古い薬といえばワーファリンやバイアスピリンは安かったのにNOACに変わり患者さんの負担は大きく増えている、ワーファリンならビタミンKという拮抗薬があったがNOACにはない、脳出血が増えるのも困るが鼻出血のときなど拮抗薬がないのも困る。しかし保険適応の漢方薬は安くなりました。さらに皮膚科専任の医師がアトピー性皮膚炎を診れば皮膚科特定疾患管理指導料という加算があるが皮膚科以外も診療するアレルギー専門医が見ても何の加算もない。眼科にはもともと管理指導料がない。更にはコンタクトレンズが高度管理医療機器とは名ばかりになっている。眼科志望者は減るばかりです。コンタクトレンズには深入りしない診療が求められている。ここではカラコン扱っていませんといえば去ってゆく。去るもの日々に疎しとは昔の話です。