四物湯加桃仁あるいは四物湯加桃仁牛膝を骨格とする処方に疎経活血湯がある。疎経活血湯は腎虚ではなく血虚の方剤です。確かに疎経活血湯は川芎茶調散と似た生薬が配合されています。だから体の上方の病気例えば眼病や耳鳴りに用いることができるそうです。そして風寒湿をさばくくすりです。桃仁も牛膝もベクトルは下向きです。だから万病回春の原文にはには下半身の薬のように書いてあるそうです。腎虚の薬ならば六味丸ベースになるはずです。四物湯だから肝血が不足している状態に応用できる可能性がある。目にもよい。牛膝は牛の膝ではありません。狂牛病とは関係ありません。牛膝には引血下降作用があります。牛車腎気丸で皆さんお判りだと思います。牛膝が入ると悪いものもよいものも動きをつけることが可能だと思います。桃仁は桃の種です。活血化瘀の働きがあります。順調作用で便が柔らかくなり血瘀が解消されます。今数人の方に疎経活血湯を眼科耳鼻咽喉科領域で処方しています。