補気する生薬の代表は人参と黄耆です。何が違うか?ほお両方含まれる処方を参耆剤と呼びます。補気昇陽、益衛個表、托毒生肌、利水退腫の4つの働きがあります。脾肺気虚の薬です。脾は気血生化の源です。肺は一身の気を気をつかさどります。中気下陥すれば脱肛、子宮脱、久寫、崩漏などが起こります。黄耆は脾肺の気を補い陽気を昇挙する。補気昇陽といえばよいことばかりではありません。火邪を助けやすく汗を止める作用もある。だから陰虚陽亢)怪我の初期、食癪、気滞湿阻、表実邪盛などの熱が盛んな状態には注意が必要です。熱が盛んな状態には補中益気湯は要注意処方です。補気するのは黄耆も人参も共通です。しかし黄耆は利水消腫する、人参は生津止渇する、気を補いながら津液を生じる。ここが大きく異なる。人参は大補元気、補脾益肺、生津止渇、安伸増智と補器作用以外は大きく異なります。人参も黄耆も元気を出すつまり補気作用は共通です。人参は実証・熱証には禁忌です。人参はウコギ科です。スーパーにうっている人参はせり科です全く違うものです。