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越婢加朮湯

麻黄が一番多く含まれる漢方エキス製剤は越婢加朮湯です。麻黄湯よりも越婢加朮湯のほうが麻黄の含有量が多い。ジュンコウの越婢加朮湯は以前は今のMSD社が販売していた。今は大杉製薬に変わった。ジュンコウは台湾の会社でトウモロコシでんぷんを使用しておりあまり味がうまくないようです。結膜炎や翼状片の保険適応を有する越婢加朮湯はジュンコウ製品のみです。本当に翼状片やフリクテン性結膜炎に効くかといえば特に翼状片には効くわけないやろと思います。翼状片は手術するかしないかの問題です。あまりに放置すると角膜の乱視が強くなります。翼状片は日帰り手術が定番ですが入院する病院もあった、私には経験がありませんが手術の夜に疼痛が強くトラブルになることがまれにあるようです。翼状片やフリクテン性結膜炎で清熱作用を強くするためには越婢加朮湯に桔梗石膏を合方すればよい。より温病の気分の時期に用いるに近い方剤に変わると思います。麻杏甘石湯に桔梗石膏を合方すれば傷寒論のエキス方剤が温病の方剤に変わります。桔梗は載薬上行のはたら気があります。気分の熱や陽明の熱を冷まします。