加味逍遥散と抑肝散陳皮半夏の使い分けについて考えました。10年位前に東京の系統中医学講座で皮膚科の症例なので間違えても支障がない人間として私が指名されたことがある。眼科医で関西から参加しており無名の私なら間違えても何を言っても支障がない。大体あてられても物怖じしません。いつもニコニコをもっとうとしています。答えとなる処方は抑肝散陳皮半夏と真武湯でした。抑肝散陳皮半夏ではなく加味逍遥散を応えてもっと軽やかに肝気を巡らせましょうと仙頭先生に言われてから抑肝散陳皮半夏は私の頻用処方になりました。抑肝散陳皮半夏は肝血を川芎で上げる肝気を釣藤鈎で下げる気と血の上げ下げをする方剤です。加味逍遥散と抑肝散陳皮半夏の共通生薬は柴胡、当帰、茯苓、朮、甘です、釣藤鈎と川芎が加わる抑肝散、山梔子、牡丹皮、生姜、薄荷、芍薬が加わると加味逍遥散です。最近抑肝散でHOTFLASHを誘発してしまったかなという方おられるから抑肝散を控えている。湿気が多い今の季節には陳皮半夏は胃腸が弱い人にはぴったりのはずです。東京では休まず惜しげもなく自ら見出された系統中医学を惜しげもなく披露される仙頭先生に感謝の気持ちを表すメッセージが多かったと思います。関西人は少し違うようです。