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小児肺炎球菌ワクチン

プレベナー13が登場して何が起こったか。プレベナー13の登場でSEROTYPE COVERSIONが起こりました。さらには大人の肺炎球菌感染症にもSEROTYPE CONVERSIONが起こりました。つまり定期予防接種として社会を守るワクチンとなっているわけです。SEROTYPE REPLACEMENTは集団保育・人口密度などの要因が絡んでいます。多糖体莢膜を持つ細菌を死滅させるには抗体の存在が大切です。多糖体抗原に対する抗体はIgG2である、IgG2は胎盤移行性が乏しい。新生児のIgG2は検出感度以下だそうです。また多糖体抗原はT細胞非依存性抗原であるため免疫が未熟な2歳未満では免疫応答が惹起しない。だから2か月から肺炎球菌ワクチンを接種しないといけない。ふつう生後6か月以内の発熱は入院になる。今日ロタ、肺炎球菌、ヒブ、四種混合ワクチンを同時接種した。大人でも怖いような同時接種が今は当たり前になっている。同時接種をすれば4回、同時接種をしなければ14回も予防接種に生後数か月のBABYを連れて行かねばならない。きっとお母さん方は所得制限有の医療費無料化よりもマンパワーが欲しいと思いますよ。