漢方薬のやせ薬を欲しいといわれるとそんなのないと言ってしまうときがある。漢の時代に痩せる必要などなかった。むしろ虚弱体質改善が得意な医学です。漢方薬のやせ薬をくださいとしばしばいわれる。米国ではエフェドラつまり麻黄製剤が乱用されて問題となりました。体温上昇・血圧上昇・食欲不振この3つが主な副作用ですがこれを逆手に取っています。エフェドラを輸入して服用した方が私共の患者さんにおられました。副作用がすごかったそうです。普通漢方薬のやせ薬として発売しているものは防風通聖散そして防己黄耆湯が考えられます。防風通聖散は汗と大便と尿から毒を排泄します。つまり解表・攻下・清熱と記載されている。体表には風邪が存在し、中には熱がこもっていると考えます。防己黄耆湯は黄耆により補気して利水していると思います。私の書斎に横浜薬科大学教授根本幸夫先生の食べながら痩せるダイエット漢方なる書物がありました。漢方薬を飲んでやせるのではなくツボ刺激やヨガなどを併用して痩せるようです。