うつ病の初発症状で多いものは睡眠障害と食欲不振です。アメリカではマイスリーを除き不眠症治療の上位4剤は3剤が抗うつ薬だそうです。バルビツール酸誘導体,ベンゾジアゼピン,非ベンゾジアゼピン,メラトニン受容体作動薬そして今オレキシン受容体拮抗薬ベルソムラが大きな期待を受けています。ベルソムラはマイスリー5mgに比べて第三相臨床試験で同等の効果、一日目から有効とのキャッチコピーで発売されました。バリビツール酸誘導体のように自殺できる薬から今のベルソムラのように睡眠のリズムを調整する覚醒物質を調整する薬へとシフトしている。ただベルソムラで昼まで眠たかったといわれる人がいる機序不明です。ベンゾジアゼピンから非ベンゾジアゼピンの3剤ルネスタ光学異性体のアモバン、マイスリーを推奨する時代が来ています。ベンゾジアゼピン骨格を持たない非ベンゾジアゼピンの薬はω受容体に作用しにくいから夜間の転倒がない。ベルソムラはどうもロゼレムよりも聞いたとの実感を感じる人が多い。ベルソムラは65歳以上かどうかで薬の量が異なる。ただしアメリカではもっと少量だそうです。良い天気です、今からきび漢方懇話会に行ってきます。