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かぜに銀翹散

コタローさんのきび漢方懇話会で菅沼栄先生に風邪の漢方治療を学びました。漢方薬の方がすきっと治る病気が風邪と思います、私は信じているし家族で風邪が流行っても私は漢方薬で元気です。今日診療しているとOTCの銀翹散も飲んだけど効かなかった女性がお越しになった。辛涼解表薬の銀翹散を保険で代わりに代用すると荊芥連翹湯、清上防風湯、桔梗石膏などが候補になります。銀翹散はのどのが痛い人が服用する薬です。総合感冒薬はカフェインが入っており、カフェイン依存の傾向の人がおられます。PL中毒とも言います。漢方薬の味がいまいちという方向けにカプセル錠剤を多くそろえている。ところで銀翹散は温病の薬で漢方エキス製剤にはありません、清の時代、日本は江戸時代でした。今のデング熱やSARSなどは中医学で対応できる可能性があるそうです。なぜ日本漢方ではだめかといえば江戸時代に鎖国したことが大きいと思われるそうです。咳には双菊飲が温病では用いられます。漢方エキス製剤では貝母が入ったツムラ清肺湯も貴重な方剤です、今日来た患者さん一日飲んで無効なら明日は清肺湯です。漢方薬で風邪を予防するならツムラの参蘇飲だそうです。今日の患者さんにはのどの痛みがあったので以前処方した柴胡桂枝湯ではなく小柴胡湯加桔梗石膏を処方した。麻黄湯の時期にお越し頂ければもっと早く治ったのにね。