日本東洋医学会が刊行する専門医のための漢方処方の原典と条文の手引きを用いて条文を考え漢方専門医の更新をしたのは既述のとおりです。専門医のために漢方処方の原典と条文の手引きの最後がエキス製剤のメーカーによる違い一目でわかる各生薬のエキス製剤のなかの量が記載されている。木村豪雄先生が桂枝茯苓丸エキスの4グラムのメーカーというお話を講演の中でされましたので専門医のための漢方処方の原典と条文の手引きの後ろのところで比べてみました。一番大きな会社のものが3グラムの生薬でした。私が使っている桂枝茯苓丸は4グラムの生薬のメーカーでした。エキス剤の構成生薬を考える奥深いものであるとともになぜこのような記載がなされているかよく理解できません。東洋医学会漢方専門医も更新は多くの漢方医に書類の書き直しを求めて激震が走りましたがそれは良い例、悪い例を示し条文に基づき処方することを求めるもののようです。あなたの考えは聞いていませんというスタンスは明らかです。これでは先人を超えた漢方治療はできないと思います。