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日本の漢方

日本の漢方では先人の真似をしなさいとしばしば言われます。漢方エキス製剤を2つ使って新しい薬を作ることはタブーとされています。よほどの理由がないと2剤を合法してはいけない。甘麦大棗湯がとても効いた人がいた。子供さんです。今年の春先から私のところに通院中の患者さんはまじめに飲んでいるわけではないが夜中に大声で叫ばなくなったそうです。あるいは甘麦大棗湯は飲み忘れると大声で夜中に叫ぶそうです。甘麦大棗湯は臓燥の薬です。つまりは古典的ヒステリーの薬です。抑肝散と抑肝散陳皮半夏は抑肝散の方が怒りが強い。さらに体が弱ったら抑肝散陳皮半夏だそうです。心の中の怒りを面に出せない人の処方だそうです。柴胡加竜骨牡蠣湯は抗ストレス作用や希死念慮に用いるそうです。四逆散は感情を外にださずストレスがたまった状態で頭が真っ白な時の薬と記載してある。診療報酬で優遇されているので精神科は話をゆっくり聞いてくれる。そのような土壌で漢方薬は処方しやすい。