総合アレルギー診療を目指し第11回相模原臨床アレルギーセミナーでアレルギー性疾患の8割について充電完了いたしました。東京女子医科大学の眼科高村悦子先生のお話を聞きました。特に珍しい話はありませんでしたが前日の国際医療福祉大学の耳鼻咽喉科の岡野教授のアレルギー性鼻炎の話と比較して常日頃から思うアレルギー診療におけるステロイド診療の位置づけです。増殖型重症アレルギー性結膜炎である春季カタルではタクロリムスやシクロスポリンの点眼があり特にタクロリムスは非常に有効です。タクロリムスはプロトピック軟膏としてアトピー性皮膚炎の落ち着いたアレルギー性の眼瞼炎に多用しています。つまりロコイドで落ち着いたらデキサメサソン眼軟膏か小児用プロトピックを用いるようにしています。アレルギー性結膜炎に眼科以外の医師がステロイドを処方することに眼科では否定的である、私は昨年のスギ花粉の時期に処方したオドメール点眼液で痛い目にあった。6月ごろに今まで見たことがない重症な角膜ヘルペスの患者さんがお越しになった。若い男性に何が起こったか?先生の所へくる間はないので下ドメールを点眼していました、花粉症にはオドメールしか効きませんとのことでした。アレルギー性結膜炎ではいまだに初期療法を強調する、一方で耳鼻科は鼻アレルギー診療ガイドライン2016で今の点鼻ステロイドは非常に安全だから発症後にモメタソンなどの鼻噴霧ステロイドを用いたら良いとのことです。つまり初期療法でも軽症でも鼻噴霧ステロイドを用いてよいことです。同じ外用ステロイドでもいろいろあります。