訪問診療でご縁がありお伺いした方からヨーグルトが苦いといわれました。亜鉛は40しかない、しかし患者さんはNASHからHCCで追加のTAEができないCHILD分類CのLCの方です。非代償性肝硬変で腹水もたまっている。お元気な時は70KGの体重があったそうです。残存肝機能が乏しいので慎重に増やさないといけません。味覚異常に対してノベルジンの投与を開始することにいたしました。肝性脳症に対して便秘が怖いので25mgから増やしていこうとしています。講演会であるいはブログの患者さんが同定されてはいけない時代です。血清亜鉛値が250を超えるとノベルジンは減量するとのことです。自分が食べるものが見えないと緑内障の方に言われたことがあります。そして今ヨーグルトを食べて苦いといわれた。色々な味がある。考えてみると自分が食べているものの味は本当はわかりません。漢方の世界では五行の考え方が五臓に対応します。味は五行で。は五味とされます.酸苦甘辛醎で五味です。肝心脾肺腎に対応します。ひとはみな味がわからないという経験をして初めて当たり前のことに対して感謝の心を持ちます。