今月コタロー漢方製薬の講演会に5回参加しました。最後は神戸で中医傷寒論のお話です。年間100回も漢方講演会に参加される講師のお話で期待しました。広島で一度講演を拝聴いたしました。傷寒論にはいろいろな書籍があるしかし中医学の傷寒論は劉渡舟先生の中国傷寒論解説が一番ポピュラーとされている。2冊あるが続編はアマゾンにもないそうです。それだけ漢方を学ぶ人には中医学の傷寒論は貴重ということです。天津の楊育周先生のものもあるが値段が書いていない。つまり市販されていない。アマゾンで漢方薬の書籍を購入するときは小さな出版社のものは注意すべきです。定価よりも高くついていることがあります。朝10時からの講演でしたがあっという間に終わりました。しかし前から思うが呉茱萸湯が陽明病の寒証に分類されるのは不思議です。肝をあたためる呉茱萸が薫薬なのに、また陽明病といえば胃家実之也つまり熱なのに。演者によると3系にわたる難しい薬との解説があった。日本の傷寒論の概念では言われていないと思う。最古といえば小柴胡湯だが四逆散のように柴胡と芍薬の組み合わせが中国ではよく用いられると聞く。四逆散が少陰病にも記載がある、少陽病のはずなのに。四逆散は交感神経緊張に用いる薬です。最後は心腎不交二は清心連子飲。これは少陰病熱病には愁訴が多く激しい中々よくならない人は心火こと肝火と考えるんだそうです。難しい話でした。復習しています。