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ロキソニン錠による胃潰瘍

ロキソニンをはじめとした鎮痛薬をNSAIDsといいます。アセトアミノフェンはNSAIDsには入っていません。痛みを取るには漢方薬を使いたいだから最近は私はロキソニンを使わないようにと心がけている。日本はロキソニン、ボルタレンなどのNSAIDsの使用量が非常に多すぎる。上部消化管潰瘍のみならず腎障害,CV脳血管障害が増えると思ってロキソニンやボルタレンを服用する人は少ない。セレコックスで1.06倍,ボルタレン錠では1.4倍にCVのリスクが上がる。さらには腎臓も悪くなる、だからかろなーるが多用されている。インフルエンザではRYE症候群のリスクが上がるからアセトアミノフェンつまりカロナールが使われる。2006年の論文で一か月間のロキソニン錠やボルタレン錠そしてボルタレンSRはそれぞれ58パーセント、83パーセント、73パーセントの消化器症状が出たそうです。一方、粘膜防御因子とNSAIDsは併用しても有意差がなかった。NSAIDsと骨粗しょう症のビスフォスフォネートと併用すると上部消化管潰瘍が2倍にもなるそうです。COX2選択制阻害薬のセレコキシブはもっと多い量を使えばアルツハイマー病や胃がん予防にもつながる。ロキソニン錠やボルタレン錠は怖いことがいっぱいの薬です。