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苓桂朮甘湯の変法

奔豚はホントンと読みます。トントンとぶたが下から突き上げるのが奔豚。それを茯苓で脾から肺に上げて回す。そして桂枝甘草湯の方位で下げる。最近冷え症には苓桂朮甘湯を使う機会が増えた。単なるめまいや頭痛の処方ではなく上に上がってしまったものを特に気を下げる方剤として苓桂朮甘湯は使っている。苓桂朮甘湯の変法ではエキスにない方剤が多い。苓桂朮甘湯の甘草を○という生薬に変えると苓桂○甘湯という表現ができます。甘麦大棗湯の中のナツメ大棗に変えると苓桂甘棗湯にかわる、りょうけいかんそうとうです。苓桂味甘湯もある。五味子を○に入れるとりょうけいみかんとうです。エキス漢方ではこれらを漢方2剤併用でいかに作るかです。