鼻噴霧ステロイドは怖いという人が多い。鼻粘膜からの吸収が極めて低いことから安全でかつ眠くならない治療としておすすめしているが患者さんの思いは違うようです。鼻噴霧ステロイドの新しいものを用いるようになり始めて副作用が発生しました。過去の4シーズンでは何も起こっていないように思っています。古ナーゼは古い。GSK社もアラミストを販売しています。日本新薬のエリザス、MSD社のナゾネックスと3つの薬が発売されています。ナゾネックスが一番良いと思うのはシェリングプラウ社時代から使っていることです。血液中のACTHを用いて検査しても副腎抑制のEBMはありません。しかし、粘膜にステロイドを噴霧するとなるとみんな怖いんだと思います。粘膜から血液中に移行するからです。鼻閉にも鼻漏にも有効です。最近になりナゾネックスでひとりだけ味覚異常が発症しました。しかし、可逆性で回復しております。花粉症の方の生活の質の低下を防ぐためには漢方薬と鼻点鼻ステロイドが一番の組み合わせと信じています。ステロイドという言葉に抵抗があれば漢方単独もかなり効きます。