糖尿病やアトピー性皮膚炎の患者さんでは便通異常が多い。西洋役と漢方薬でどのように違うのでしょうかと聞かれることが多い。まず、大便を柔らかくする働きを持つ成分の生薬がある。代表は芒硝ですがあとは種の仲間があります。仁という漢字を使っている生薬です。麻子仁とかハトムギことヨクイニン等が代表です。種には油が含まれており便を柔らかくする潤腸作用があります。だから、おなかが痛くなることが少ないといわれています。ももの種である桃仁は潤腸作用だけではなく活血作用もあります。活血作用とは血液をサラサラにする働きです。だから、活血作用のある生薬配合剤は流産に注意です。ウチダのコウイMは補気作用とともに潤腸作用をもっています。補気は補肺氣が中心です。のどを潤すと腸を潤します。腸と肺は表裏の関係です。だから呼吸器を潤すと腸も潤すことになります。