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サンキュウ

今日は3月9日つまりサンキュウです。ありがとうという日です。出会いがあれば別れがある。今日は中学校の卒業式だそうです。ガーダシルの接種や初めてのコンタクトレンズを求めて来院される方が何人かおられました。ブログにいくら書いてもなぜか初めてのコンタクトレンズを希望される方が続きます。時代には勝てません。わたくしが本当に診察したいと思うのは漢方診療やアレルギー疾患ですが最近関心を持ってブログにたくさん書いているドライアイに関する知識はコンタクトレンズ診療には欠かせないものです。コンタクトレンズコンタクトレンズを使われている方との出会いと別れが多いのも3月です。

ドライアイは炎症です

炎症とは何でしょうか?病理学的に炎症とは赤い、腫れる、痛い、熱感の4つ主要徴候がみられることが古典的な主要徴候です。今の時代の炎症性疾患といえば眼科領域では糖尿病網膜症、加齢黄斑変性症そしてドライアイがあります。そのほかにもアルツハイマー病、動脈硬化、がんなどが現代の炎症性疾患です。犬のドライアイの薬にオプテイミューン眼軟膏があるそうです。なんと免疫抑制剤ですよ。犬の方がアメリカのガイドラインに近い治療を受けているそうです。日本のドライアイの考え方は結果としての炎症です。0.1パーセントのフルメトロン点眼液を一日2回点眼するという意見がふえています。2002年からシクロスポリンの点眼がアメリカでは第一選択薬となっておりアメリカではドライアイは完全に炎症性疾患です。

ラクトフェリン

ドライアイの方の涙にはリゾチーム、ラクトフェリン、リポカイン等が減少していることが分かっています。眼科領域ではっきりしたエビデンスのあるサプリメントは加齢黄斑変性症のもの位だと思います。いまドライアイのサプリメントとして研究されているものにラクトフェリンがあり6か月後の涙の量が優位に増加したとの報告があります。ラクトフェリンは抗酸化作用、脂質代謝改善作用、骨形成作用、免疫改善作用などが期待されています。漢方やサプリメントでからだの中から改善したいと希望される方は大変多く存在します。しかし、ドライアイは涙の問題だけではなく、瞬目の問題、作業環境、コンタクトレンズなど多様な理由によります。