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大量の花粉飛散

4月13日姫路に大量の花粉の飛散がみられたそうです。4月13日夕方から患者さんは急激に増えました。さらに、そのうえ運動会の練習や花見などが重なり大量の花粉症患者さんが発生したと考えます。うちのこどもなんてジルテックの10mg飲んでやっとおさまりました。しかし、今日の朝は起きるのが辛そうそうでした。ポララミン2mgがさっぱり効きませんでした。ジルテック5mgもいまいち。漢方薬を持参したうえ登校しました。夜は息ができないほどつらい人が4月14日は多かった。今日は朝8時30分には初めての花粉症の方で診察が始まりました。この時期の屋外スポーツは大変です。学校の登下校も花粉暴露の元ですね。たまっていたものが飛び出したんでしょう。ここ数日楽な方はヒノキやカバノキ科に花粉症がないということでしょう。うちの子はカバノキ科とヒノキ科の両方に反応してます。

米国のアレルギー科

日本のアレルギー科と米国のアレルギー科は何が違うか?日本では単独のアレルギー科はありえません。わたくしのこと「わたこ」は眼科専門医を取得しました。米国ではいきなりプロフェッショナルなアレルギー専門医が誕生し「アレルギー患者」を一人の医師がみるのではないそうです。日本では眼科を志す医師が減少しています。厚生労働省は命にあまりかかわらない眼科を軽視しているからです。専門医認定機構は米国型のアレルギー専門医の誕生をめざしています。しかし、既得権益の強い日本では癌に強い呼吸器内科医とかアレルギーつまり喘息に強い呼吸器内科医という範疇を抜け出すことはできません。一番米国型アレルギー専門医に近いのは小児科医のように思いますが。耳鏡を使える他科の医師はそういない。そんなトレーニングさせて頂ける施設はそうはない。米国ではアレルギー科を選ぶ医師は多いそうだ。専門医認定機構の思うようなアレルギー専門医が誕生する日は来るのだろうか?

好酸球性副鼻腔炎

普通の副鼻腔炎は好中球性副鼻腔炎とも呼ぶべき病態です。アレルギー性のものは好酸球性副鼻腔炎とも呼ぶべき病態があります。何が違うか?治療が違います。好酸球性副鼻腔炎はステロイドの内服です。好中球性副鼻腔炎はクラリスロマイシンなどマクロライドの抗菌薬が適応となります。鼻汁中の好酸球の数は参考になりません。オノンやキプレス、シングレアなどのLTRAや鼻噴霧ステロイドがまず使われます。血液中の好酸球が高くなることがあります。なかなか診断が難しい病気です。