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舌下減感作療法

体質改善といえば漢方薬というのが一般的ですがそうとは限りません。花粉症の舌下減感作療法は韓国が先進国です。逆に日本は北朝鮮などとともに後進国に該当するそうです。舌下減感作療法はスギ花粉の根治療法つまり体質改善の薬としてスギ花粉をパンにしゅませてなめるという治療法です。日本でも一部で行われています。しかし、もし舌下減感作療法が大々的に行われた場合、花粉エキスの不足が危惧されますが大丈夫だそうです。それよりも後に発売されるダニ抗原に対する治療が期待されます。ダニ抗原に対する減感作療法を行った群では他の花粉症の改善もみられたそうです。韓国では効果を上げているそうです。花粉症を含むアレルギーの根本的治療はダニ抗原をやっつけることです。正義の味方はダニの舌下減感作療法かもわかりません。受診者はOPVよりも不活化ポリオワクチンといわれますが減感作療法も似ています。一見安全な物は不活化ポリオワクチンです。全感作療法も舌下の方が安全にみえます。3年続けるのは大変です。石の上にも3年です。

鼻噴霧ステロイド

鼻噴霧ステロイドは怖いという人が多い。鼻粘膜からの吸収が極めて低いことから安全でかつ眠くならない治療としておすすめしているが患者さんの思いは違うようです。鼻噴霧ステロイドの新しいものを用いるようになり始めて副作用が発生しました。過去の4シーズンでは何も起こっていないように思っています。古ナーゼは古い。GSK社もアラミストを販売しています。日本新薬のエリザス、MSD社のナゾネックスと3つの薬が発売されています。ナゾネックスが一番良いと思うのはシェリングプラウ社時代から使っていることです。血液中のACTHを用いて検査しても副腎抑制のEBMはありません。しかし、粘膜にステロイドを噴霧するとなるとみんな怖いんだと思います。粘膜から血液中に移行するからです。鼻閉にも鼻漏にも有効です。最近になりナゾネックスでひとりだけ味覚異常が発症しました。しかし、可逆性で回復しております。花粉症の方の生活の質の低下を防ぐためには漢方薬と鼻点鼻ステロイドが一番の組み合わせと信じています。ステロイドという言葉に抵抗があれば漢方単独もかなり効きます。