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早くもインフルエンザ学級閉鎖

報道によると早くも群馬県でインフルエンザ感染症で学級閉鎖だそうである。あまりにも早い。びっくり。H1N1以外のA型、B型はワクチン株が変更になります。今後の流行を見守るしかないがまだ9月18日です。群馬県は関東だからと言って気を緩めてはいけません。シルバーウイークや体育の日と祝日が続きます。一方、麻疹風疹ワクチンの三期、四期の廃止が決定しました。中学三年生、高校三年生の方は早く接種しておきましょう。インフルエンザの流行が早まるかもしれませんからね。きれい社会に慣れています。インフルエンザの特徴はその変異です。普通、毎年インフルエンザの流行株は変異します。今年のワクチンは来年二月ごろ回収されます。姫路で一番安く過去二年間予防接種を提供してまいりましたが今年世間並みに値上げしないといけないかもしれません。姫路の他の医療機関は昨年値上げされています。特に子供で二回目無料というのはなくなりました。

陸先生と精

陸先生は陸希先生です。今日の話は難しい話です。今、中国と日本はかつてない関係の悪化がみられます。日本で稼いでいる中国人中医師はどのような思いなのでしょうか?陸希先生は日本にいままでなかった緻密な理論を持ち込まれた先生です。中国では中医師ですが日本では診療できません。その数々の功績の中で一番特質するものが精についての考え方です。精には先天の精、水穀の精、五臓の精、生殖の精があるというのが陸先生の理論です。先天の精は親から受け継ぐ精です。先天の精は生まれつき備わる精です。命門が有しています。五臓の精は人体を形成する、腎精を作る二つの役割を持ちます。生殖の精は子供を作る精です。生殖の精には先天の精が備わります。腎精は命門で陰陽に分かれます。腎精は広い意味では五臓の精の一つの腎精、狭い意味では五臓の精の一つとされた。こんな理論他の中医学の先生は教えてくれません。普通、何回聞いてもわからん難解な理論です。高血圧の患者さんも無事おかえりになりました。彼岸の時期には高血圧の方は温度差に要注意ですよ。

糖尿病の連携治療

姫路市医師会では糖尿病には連携パス委員会というものが存在します。毎月あるようです。糖尿病の治療で連携が難しいことは周知のとおりです。患者さんを教育するか?専門医以外を教育するか?
といった議論があります。理由をかんがえてみますと一つには糖尿病には症状がないサイレントキラーというぞんざいであることが考えられます。内科的にはHbA1cや血糖値を考えてみると数字で八ツキり分かる点です。眼底出血していても黄斑に出血しない限り全く無症状の患者さんが圧倒的に多い。黄斑部に浮腫や出血が起こり始めて自覚症状がある。さらに網膜症にレーザーをする時期を逃さぬようしないといけません。網膜症にレーザーすると視力がかえって低下する例も多い。しかしレーザーしないと新生血管が出現する危険性が高まる。どんどんリスクがたかくなる。患者さんに決して喜ばれることがないのがレーザー治療です。大きな病院では視力が下がるが必要といえば説明したことになる。内科でHbA1Cが下がれば目がよくなると患者さんが思うのはもっともである。今から血圧が上がってふらふらという患者さんが来られます。準備がありますので失礼します。

寝汗

ねあせを中医学では盗汗と呼びます。陰虚や陰虚火旺のときみられる盗汗は現代人のねあせです。寝汗は虚弱体質のサインです。汗をいっぱいかく人の漢方薬としては防已黄耆湯があります。防已黄耆湯を多汗症の漢方として病名漢方を何度か試みましたが無効でした。悪い夢を見たり、過労により発生します。昔、結核が多い時代には盗汗は結核で弱った人のサインでした。しかし、わたくしが結核病院の呼吸器科に4か月派遣されましたがあまり盗汗は問題になりませんでした。問題は耐性菌とか薬の副作用で肝機能障害、CFFつまり中心フリッカー値、SMによる難聴などでした。現代では結核などの感染症とともに自律神経障害も示唆されています。