記事一覧

ARBが点眼薬になるか

ARBは高血圧のくすりです。ARBはレニン―アンギオテンシン―アルドステロン系のアンギオテン系のアンギオテンシン受容体に働く薬です。ARBが眼圧下降効果を有し眼科で研究されているようです。β遮断薬、アルファ遮断薬などの抗緑内障薬はPG関連薬は違いますがもともと多くは高血圧の薬です。高血圧の薬が新しい緑内障薬になるかどうかは注目されるところです。ところで、ARBにはもう一つ働きがあります。角膜への働きです。角膜血管新生を抑制するとされています。角膜新生血管の治療薬さらには眼圧下降効果を狙い緑内障薬にもなるかもしれません。ARBの点眼液にもっとも有効なものはアルカリ外傷です。アルカリ性の物質例えば昔の運動場の白線はアルカリ性でした。今は代替え物質になっています。なぜアルカリ性が怖いか?酸性は凝固壊死、アルカリは融解壊死をおこします。アルカリ性のものが目の中に入ると時間とともに角膜を溶かしてゆきます。失明に至る怖い病気です。

緑内障と似た視神経所見

緑内障の診断は灰色のものがある。そのなかで緑内障でないと言い切ることは大変勇気が必要です。一番難しいのは近視特に高度近視に伴う変化です。高度近視ですと屈折性暗点という視野欠損があります。高度近視による視野障害は進行することがあります。進行した時緑内障かどうかはお釈迦様でもわかりません。次に、SSOHがあります。SSOHはつまり上方視神経低形成のことです。情報誌神経低形成は頻度が高い。視神経のリムのひ薄化とそれに対応する神経線維層欠損を呈することから緑内障と鑑別が必要です。網膜中心動脈の上方変位、乳頭上半の蒼白化、乳頭上半の周囲のハロー、上方の視神経繊維欠損および下方の高度視野欠損。最近はSSOHのとらえ方が日本人向けになってきているようです。若年者で鼻上側のリムの狭窄と蒼白、NFLDと対応する視野が楔形に欠損することなどが特徴です。

汗とアトピー性皮膚炎

汗はアトピー性皮膚炎では悪者ですかそれともよいのでしょうか。汗は敵か味方か。汗には色々あります。アトピー性皮膚炎とは関係ありませんが冷や汗、寝汗、あぶらあせといろいろあります。汗をかくとかゆいと感じておられる方は多いと思います。ヒスタミン遊離試験HRTをもちいて「ヒト汗」の抗体が陽性にでないが汗はかゆみの原因物質と考える人は多い。「ヒト汗」を調べてもなかなか陽性にならないと思われる方は多い。ヒスタミン遊離試験は最近進歩したそうだ。もう一度改めて検査すると陽性になるかもしれません。正常な皮膚バリア機能があれば汗でかゆみや炎症が起きることはありません。皮膚を掻破することで皮膚バリアが破壊されると汗でかゆみや炎症は起こりえます。しかし、汗を全くかかないと体温調節ができず熱中症になることがあります。発汗が悪ということがありますが発汗は必要です。程よく汗をかくのがよいかもと思います。汗もが多い今年の夏でした。アセモトールの作り方が検索キーワードで目立った今年の夏でした。