記事一覧

ナゾネックス点鼻薬

昨日あたりからアレルギーの症状が出ておられませんか?目がかゆいとか鼻が出るといったひとがふえています。ナゾネックス点鼻薬が久々に登場です。ナゾネックス点鼻薬は以前は15歳以上しか使えませんでした。15歳以上は一日一回、一回2噴霧です。それが今年から一日一回、一回一噴霧で3歳以上に使えるようになりました。ナゾネックスは6本単位で医療機関や調剤薬局は購入しないといけない。鼻噴霧ステロイドはいろいろなデバイスがあります。アラミスト点鼻薬が変わった。一本から買えるようになった事が画期的です。さらには容器が固いといわれていましたが改善されたようです。エリザス点鼻薬は粉末なので化粧崩れしないことが画期的です。カプセルを入れるデバイスも少し改善されました。鼻噴霧ステロイドは大きな副作用がありません。内服や注射ですと糖尿病、高血圧、胃潰瘍、ざ瘡、骨粗鬆症など多くの副作用があります。鼻噴霧ステロイドは抗アレルギー薬とロイコトリエン受容体拮抗薬の併用で勝るようです。今の時期に鼻噴霧ステロイドはいろいろ変更して来年のスギ花粉症に備えています。今年は7月が大雨が多く過去最大の降水量でした。8月は猛暑で日照時間と気温の上昇がみられました。来年はスギ花粉が猛威を振るう可能性は十分です。

桂枝湯

桂枝湯は風寒感冒の処方です。桂枝湯加味法です。桂枝も桂皮もシナモンの香りです。桂枝とは枝です。桂枝は辛温解表、助陽解表の薬です。枝ですので「はうように全身めぐる」という考え方もあるようです。桂皮とは樹皮で肉桂といいます。桂皮は温腎陽の薬と私は考えています。調和営衛の薬でもあります。話は変わりますが香蘇散は実証の薬です、中医学では虚証で無く実証のくすりです。香蘇散は気滞という実証の薬です。桂枝は邪を外へ追い出します。汗が出る状態は虚がある状態です。ふつう発散の薬は使えません。陽を助けるくすりという位置づけです。桂枝湯は虚があるから正気を助ける必要があります。桂枝には二つ役割が考えられています。助陽して解表、正気を助ける扶正の薬です。桂枝湯の加味法は何があるでしょう。例えば冷え症やしもやけで有名な当帰四逆加呉茱萸生姜湯も桂枝湯類です。しもやけに当帰四逆加呉茱萸生姜湯単独では何が足りないでしょう。補血作用の生薬が必要です。分かりやす処方は桂枝加桂湯、桂枝茯苓丸桂枝加芍薬湯などがある。