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冬の食事

寒くなってまいりました。冬はエネルギーを蓄える季節です。漢方薬の世界で補腎といいます。食べ物でいうとエビ、牡蠣、ブロッコリーなどをとる補腎になります。ねばねばぬるぬるや黒いものを食べることも補腎です。冬になると動物は冬眠しないといけません。動物もエネルギーを蓄える時期です。黒い食べ物って意外とありません。黒砂糖、黒糖焼酎、丹波の黒豆、黒納豆、黒キクラゲ、黒ゴマ、黒豆、海藻、こんぶ、しいたけ、ひじきなどでしょうか?案外少ない。ねばねばぬるぬるの食べ物にはとろろ、めかぶ、なっとう、おくらなどがあります。腎は五行では五情という立場で考えると「驚・恐」驚く、恐れるに匹敵します。受験前は誰でも不安になります。しかし、今の時期に不安いっぱいで一回試験が悪いと食事がとれないといううちの子はかなりの腎虚かもしれません。しかし、聞いていると枕が涙でびっしょり濡れる女子児童もいらっしゃると聞きみんな中学受験では悩むのでしょうと感じました。話が食事から離れてしまいました。いつものことです。他に、補腎の食べ物はブロッコリー、エビ、マグロ、ナッツ、杜仲ですが杜仲は漢方薬に使うのは枝です。杜仲のお茶は葉っぱです。ちょっと違います。こんなこと何処で勉強したかというと東京医療福祉専門学校です。中医学講座の薬膳を和田先生に学びました。

むくみと漢方

足がむくむ。心臓や腎臓は問題ない。漢方で何とかしてくれ。利尿剤は嫌。便秘になる。漢方薬でむくみをとるには①尿をだす、②便を出す、③汗をかくこの3つの経路があります。その3つを兼ね備えている処方が防風通聖散です。1グラムの麻黄で汗をかく。大黄で大便を出す。滑石で尿を出す。この薬は和漢箋としてOTCでも発売されていますが高い。五皮飲というせんじ薬があります。姫路おでんでおなじみの生ショウガの皮を始め皮を煎じるというものです。小太郎の九味檳榔湯も面白い。聖光園細野診療所では九味檳榔湯合五苓散という組み合わせで使われるそうです。九味檳榔湯は下向きのベクトルの薬で構成され二便を出す方向にベクトルが向いている。後は気や陽を動かしむくみを解消するという方法です。理基剤を用います。その代表が九味檳榔湯です。陽を動かすとは温めることです。附子末や附子錠を加えるのが手っ取り早いでしょう。くれぐれも心臓や腎臓の検査をしっかりなさってから漢方薬はお飲みください。

カレーライスは薬膳

カレーライスと漢方薬には深い関係がある。カレーの黄色はうこんの色です。カレーにはたくさんの漢方が使われています。色は黄色です。サフラン、ターメリックは血流を改善する。更にはストレスを発散する理気作用があります。香りはシナモンは漢方では桂皮、丁子はクローブの漢方名があります、体を温め元気にする作用があります。辛味はペッパー、こしょう、ジンジャーがあります。いずれも胃腸を温めおなかの中から温めます。ウイキョウはフェンネルです。理気作用によりストレス発散します。ガーリックは滋養強壮作用があります。月桂樹はローレルです。おなかの張りを解消します。ニンニクは滋養強壮作用があります。体を温める為にはネギ、玉ねぎ、ラッキョウなどを配合するとよいでしょう。もっと汗がでます、カレーライスを食べる汗がたくさん出ます。汗をかきすぎると脱汗という状態になり却って冷えます。かぜのもとになります。