記事一覧

月経前緊張症と漢方薬

月経前緊張症とは月経前だけ精神身体症状を呈する病態です。漢方薬が有効です。約半数の方に何らかの症状がみられます。0.05パーセントの確率で重症例があるそうです。駆瘀血剤が使われることがおおい病態です。瘀血と血瘀という漢方用語があります。一般には日本漢方では瘀血といいます。血瘀とは血の運行が滞る状態です。滞ってできた産物を瘀血といいます。血液どろどろの状態を瘀血といいます。気滞瘀血、気虚瘀血等気の異常と密説な関係にあります。寒いと瘀血になるこれを寒凝瘀血という。血の運行に関係するのは心、肝、脾です。心は推動作用、肝は蔵血作用、脾は統血作用を有します。血液の運行はこの3つが働きます。月経により血が排泄されます。そのまえということは「瘀血」の蓄積した状態です。排泄経路として漢方は汗、尿、大便、嘔吐の吐方という方法が考えられます。現代では吐法というのは毒物を摂取した時しか考えられません。血瘀を改善するには便通の改善が一番です。少なくとも固くない大便の排泄が有効だと考えます。大便とともに瘀血が排泄されます。