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インターネット講演会

最近インターネット講演会が急速に増えてきました。先月など眼科だけで2つ重なりました。「眼科と統計」、「こんなドライアイ、こんな症例」のふたつです。統計学も勉強していかないと医師としてついていけない時代になっているようです。しかし、5年目の医師対象となっていましたがみんなついていけないようでした。「こんなドライアイ、こんな症例」はよくまとまっていました。ドライアイは炎症であるという立場から日本とアメリカの考え方の違いを考察していました。メーカーのホームページに個人情報を登録という形で売るかわりに専門に関係なく自宅で診療終了後勉強が無料でできる。姫路の駅前へ行くのも自分で運転できればよいがペーパードライバーには大変です。うつ病や糖尿病も職場や自宅でインターネットを介して学ぶ時代が来ています。緑内障薬で世界的に有名な某社の眼科チームなど韓国ではMRさんが7人しかいない時代です。何でもIT時代です。ついていけません。

フルオレセイン染色

眼科を受診してハンカチを黄色で汚したことはありませんか?蛍光ペンの黄色のような色がついたことはありませんか?フルオレセイン染色をしています。フルオレセイン染色の目的は眼圧を測る、HCLのフィッテイングを観察する。、BUTを測る、角膜のキズを見る。更には最近、角膜のみならず話題の結膜を見ることを重要視している。眼科医にとって多くのことがゆっくり見ていると見えてくる。結膜弛緩症もみえてくる。ドライアイ研究会にお願いすればリサミングリーン染色やローズベンガル染色など多くの材料を分けていただけます。最近はフルオレセイン染色の仕方まで丁寧に記載され時代です。昔はべたべたに染めていました。フルオレセイン染色で何を目的として観察するかで染め方も大きく異なります。点眼麻酔をするかどうかで大きく変わります。フルオレセイン染色では薬剤毒性なら角膜のみ染色されます。涙液減少型ドライアイなら角膜も結膜も染色されます。

涙は二層構造

涙は2層構造です。嘘でしょう、本当ですよ。以前は涙は三層構造とされてきましたが最近は2層構造とされています。二層とは油層と水・ムチン層の二層です。従来は涙液は三層とはムチン層、水層、油層とされてきました。ムチンも分泌型ムチンと膜型ムチンに分けられます。分泌型ムチン主にMUC5ACは結膜杯細胞から分泌されます。涙液をゲル化して粘性を与えます。分泌型ムチンは涙液膜安定化作用があります。潤滑油として働きます。診察所見は軽いが自覚症状がつよいBUT短縮型ドライアイに対して分泌型ムチンの膜安定化作用に異常があるのが瞬目不全型ドライアイです。瞬目不全型ドライアイは下方角膜にキズが存在することになります。ムコスタ点眼液で有効な例はどんどん増えています。ジクアス点眼液も一度はダメといった人が今一度試してみるとよいといわれています。おなじわたくしが処方する薬ですすらこの状態です。プラセボつまり偽薬で30パーセント有効です。TVの効果は大きいです。