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ドライアイと性差

ドライアイは3対1で女性に多いとされる。更年期障害に対しホルモン補充療法を行いドライアイ或いは角膜障害を起こし来院され方が時々見られるようになった。男性は20代、女性は60代にドライアイのピークがあるそうです。性差の原因はアンドロゲンが涙腺やマイボーム腺に対して保護的に働くからさらには女性はもともと男性ホルモンであるアンドロゲンが少なく更年期を迎えるとさらにアンドロゲンが低下するとされています。しかしこれでは青年男子に多いことの説明はできないとされています。これがドライアイの定義やメカニズムが国々で異なる原因と考えられます。アメリカへ行けばドライアイは免疫抑制剤がファーストチョイス、日本ではちょっと前までヒアルロン酸Naの点眼や人工涙液の点眼が勧められていました。いまではスリーコンポネント治療に時代となっています。眼軟膏、ムチン分泌、水を補給の3つを補うものです。科学的になぜ成年男子にドライアイは多いのか?ドライアイの原因は様々です。解明される日が待ち遠しく思います。

姫路のドライアイとジクアス点眼液

姫路の冬はドライアイの方には最悪です。雪が降らない。日本海からの湿った空気も来ない。ひたすら寒い。したがって空気はからからです。姫路の冬はドライアイの方にはつらい。プラグを入れるのは怖い。したがって点眼治療から入るのが普通です。ためしてガッテンはバラエテイ番組といわれるくらい注目の番組です、ムコスタ点眼で視力があがると話題になりましたが普通の視力検査ではなく実用視力といわれるものです。実用視力は5Mの距離で測ることは同じです。しかし、実用視力検査には時間の概念が入ります。ムコスタ点眼液がゲル化に成功するかどうかわからぬ状態において今現在ヒアルロン酸製剤では結膜嚢への滞留時間15分、人工涙液マイテイア点眼では5分一方ジクアス点眼液では30分以上にわたり涙液量を増加させる。BUT延長効果も強い。継続使用で効果があがる。糸を引き目やにや「しみる私には強い」と患者さんに怒られ時がある。ジクアス点眼液の作用機序は結膜上皮から水分分泌結膜杯細胞からMuc5AC分泌を中心としたムチン分泌,角結膜上皮細胞を直接刺激します。そして、塩素イオンの分泌に伴う水分分泌増加させます、つまり、ジクアス点眼液が画期的なのは外から与えるのではなく自分の細胞が持つ治癒能力を助けるのである。ムコスタ点がと異なり透明でディンプルの容器がよい。特にご老人に圧倒的人気のディンプルの容器は参天製薬が特許を取ってますから他社ではまねできません。

インフルエンザワクチンの誤解

インフルエンザワクチンの接種は誤解の塊のように思います。ひとつめは「インフルエンザワクチンをうつとインフルエンザにかからない」他の予防接種とは異なりインフルエンザは絶えず変異しておりかかりますが軽くて済むというのが今の考えです。つまり、かかるかからないではなく、脳炎などもっと重症な事態を回避するために接種しているということです。「2回接種するのはワクチンの効果が切れる為」2から4週間隔で2回接種するのはブースター効果を狙っています。ブースター効果とは相乗効果のことです。「子供は2回ですよね」任意接種ですので一回接種でもゼロ回接種でも構いません。勧奨されることはありません。一方、抗インフルエンザ薬は脳炎・肺炎リスクを減らすというエビデンスはありません。またすべての抗インフルエンザ薬は十代のかたには慎重投与です。永久に異常行動と抗インフルエンザ薬の因果関係は不明な可能性があります。「冬にインフルエンザがはやる」沖縄では2005年から夏と冬の両方でインフルエンザは流行しています。何が原因でしょうか?インフルエンザは一部で流行入りし、今週は先週の1.8倍です。関東の方は軒並み流行入りしました。四〇.七度のお子さんが来られました。インフルエンザキットおよび採決結果から扁桃腺が腫れており発熱のフォーカスはインフルエンザではありませんでした。