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最高裁不受理

奈良県立の病院勤務の産婦人科医の「宿日直」が時間外労働に当たるという大阪高裁判決が最高裁不受理という形で幕を下ろした。最高裁不受理の判決が日本の急性期医療に及ぼす影響は大きいと考えられます。つまり、最高裁不受理を受けて現在コンビニのように患者さんを受け入れている救急病院の宿日直には時間外手当を支給する必要を生じるからです。奉仕の精神や自分のスキルアップのためという考えが通用しなくなり医師も労働者という考えのもと労働基準監督署が動く可能性があるからです。宿日直の手当てでなく、平素の基本給の1.5倍とか1.25倍という時給計算が必要になります。医師の宿日直は過酷です。そして平日の昼間と同じ医療を求められる。朝8時から翌日の午後6時までぶっ通し勤務です。救急救命センターの方がむしろ楽です。宿日直は以前このブログでも取り上げました通り軽作業です。速達が来たから受け取る。患者さんの情報に関する照会が来たから答える。宿日直は現実には平常の外来をしているのと変わりません。宿日直の勤務を時間外勤務にするならよほどの診療報酬アップがないと救急医療は採算が合わないでしょう。

チョコレート

チョコレートは美味しいでしょうか?私は好きではありません。虫歯が増えそうで警戒してしまいます。チョコレートのカカオに含まれるフラバノールには抗酸化、抗凝固、抗炎症作用があるとされています。少量のダークチョコレートを取ると血圧が下がる。チョコレートの摂取が多い人ほど心血管エベントが少ない、チョコレートを置く捕る男性で脳卒中のリスクが少ない具体的には17パーセント下がる、脳卒中の既往がある人で再発が19パーセント下がる、チョコレート接種が少ないほどBMIが低い、チョコレートを多く食べる男性で糖尿病リスクが35パーセント下がる。最後にチョコレート消費量が多い国ほどノーベル賞受賞者が多い、わたくしには商業的な考えが多分に入っているような気がします。皆様いかがでしょうか?このブログをご覧の方の8割はこのクリニック近辺の方あるいは姫路の方です。毎日約300件のアクセスをいただいております。最近、診療は大変暇ですがHPをご覧の方は増えています。明日はチョコレートがきませんようにお祈りしています。

足を骨折しました

子供が足を骨折していました。学校の先生から腫れていて痛いから家で診てあげてくださいと言われました。学校の先生がおっしゃる通り足背が腫脹していました。保健室で手当てもしていただいたそうです。外傷の既往はなく足が痛い、足が腫れているだけでした。経過を看ていましたが熱感を伴うので整形外科に行くとやはり折れていました。そこでいわれたのが外傷の既往がないため腫瘍か骨髄炎かもしれないとのことで学校を早退してMRIまで取りに行く羽目になりました。採血でCRPと白血球が正常のため骨髄炎は否定的されました。MRIでは腫瘍らしき影がありませんでした。となるとまたまたうちのお騒がせ少年が学校であった何かを隠しているかもしれません。何もしないで第二中足骨がおれるだろうか?いや折れないでしょう。いくら尋ねても打撲を否定します。困ったこどもです。しかし、腫瘍や骨髄炎と聞いてびっくり。一般の方ならもっと驚かれることでしょう。