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小児に抗アレルギー薬をどう用いるか

抗アレルギー薬とはアトピー性皮膚炎、じんましん、アレルギー性鼻炎などに用いる内服薬をさします。第二世代以降で私が使ったことがある薬ではアレグラ錠は7歳以上12歳未満は一回30mgを朝夕二回に分けて服用します。クラリチンは3歳から7歳未満に5mg一日一回7歳以上は10mg一日一回服用です。ジルテック顆粒は2歳以上7歳未満2.5mgを一日二回7歳以上15歳未満は5mgを一日二回服用することになっています。ロイコトリエン受容体拮抗薬ではプランルカスト水和化合物つまりオノンドライシロップもあります。モンテルカストは小児にはアレルギー性鼻炎の適応病名はありません。第一世代の抗アレルギー薬つまり抗ヒスタミン薬は口渇や倦怠感がありすすめられておりません。漢方は飲める子は飲めるし全く飲めない子も存在します。新しく出るアレグラの強力な薬ディレグラですが小児適応は取得していません。クラビット500位大きな錠剤です。子供には飲めないでしょう。しかも一日量が4錠分2です。ディレグラは鼻炎のみの適応です。売れるでしょうか?目がさえるという点ではよいが血圧をあげたり心臓に負担がかかります。高齢者向けではありません。

COPD

COPDは私が学生時代はCOLDとよんでいました。COPDは慢性閉塞性肺疾患です。lとpはLUNGとpulmonaryの違いです。官報でH24年7月10日公示され「COPD]といえば国民が80パーセント以上わかるように努めることが通知されました。要するぬメタボのようにCOPDが国民の24パーセントから80パーセント以上に使われる日が来るよう広報されることが決まっています。健康21の中で癌、糖尿病、循環器疾患、COPDと第二次健康日本21ではCOPDでは追加されました。原因として煙草が悪い。健康日本COPD21にCOPDがくわえられました。COPDが世界の死亡原因で第3位に入ってきました。1位が虚血性心疾患、第二位が脳血管障害そして3位がCOPDです。30年前は三位は下部呼吸器感染症でした。日本ではCOPDは9位です。なぜCOPDをケアしなければいけないか?COPDは全身疾患で併存症が多い疾患です。然し併存賞の有無は治療に変化を与えません。COPDには心不全が合併すると心不全が悪化します。COPDはうつの有病率を上げます。うつはCOPDの予後を悪化させます。COPDを有すると消化器疾患が合併する確率も上がります。COPDと喘息,心不全は症状が似ています。はいの音も同じような音がします。また主訴が息切れという点も共通です。心不全がCOPDを合併するのは35パーセント、COPDが心不全を合併するのは20パーセントです。COPDがあると心不全は予後がよくなります、COPDはプライマリケア疾患合併リスクを高めます。肺炎は既述のごとく16倍、骨粗しょう症は3.14倍、心筋梗塞は1.75倍です。

ムコスタ点眼液の季節ですが

私が在住する兵庫県姫路市は寒い。市の財政も寒いらしいが気温が低い。寒いからエアコンや床暖が入る。普段の年は空気が乾くが雪や雨は降らない。カラカラである。ムコスタ点眼液が発売されて1周年です。確かに著効例がある。「作用機序不明」と言う面白い薬なのでどんな方に効くかさっぱりわからない。しかし、女性に効くことは間違いない。シェーグレン症候群や糸状角膜炎にも効く。少数だが一年間一日四回きっちり入れておられるご婦人もおられます。「先生はよい薬やというたけどあかんわ」とおしかりを受けることもたびたびある。「朝目を開けると気持ち良い。」こんなお言葉をいただきました。これが男性ですと「ムコスタ点眼液はよその眼科で2回ほどもらったがよくなかった」もういらんわと言われてしまいます。抗鬱剤や統合失調症のくすりを服用中の方にもムコスタ点眼薬著効例がある。ムコスタ点眼液の作用機序として抗酸化作用が挙げられています。言葉をかえれば抗炎症作用です。そしてさらに粘膜に働く。ジクアス点眼液はP2Y2受容体に働きます。この二つがムコスタ点眼液とジクアス点眼液の違いと考えられるようになっています。この頃眼科はふだんより何処もすいてるそうです。昨年の今頃はモットドライでした。最近雨が多いのでドライではありません。患者さん激減です。昨日久しぶりにプラグを入れました。しかし、最近ブログに不審な検索があります。島根県から毎日検索する人、HPの予防接種を10人の人は見ています。昨日治際位にお越しになった方は3人です。毎日10人検索して3人しかお越しにはならない。摩訶不思議。