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涙点プラグ

涙点プラグをいれるのは下涙点と上涙点のどちらがよいでしょうか?最近は上涙点とされているようです。涙は以前の3層構造から水・ムチン層と油層に分かれていると考えるようになっています。涙の中の水がまず上に上がり後から油層の脂が遅れて引き上げられます。重力から言うと下涙点を閉鎖することが大切なように思いますがじつは上涙点だそうです。ではどのようなドライアイに涙点プラグを入れるとよいか?最近のTFOTの考え方ではArea Breakつまり角膜全面の涙液層破壊はBUTが0秒の状態です。涙の中の水分が全くない重症の状態です。高度な角結膜上皮障害を起こしていることが多いです。Area Breakには上下の涙点プラグが最適な状態です。診療していますと大きな病院で涙点プラグを入れてもらったが痛くてできなかったという方が時々おられます。わたくし自身も涙店プラグを入れた患者さんからゴロゴロするので抜去してほしいと頼まれた経験があります。LMSといろいろサイズがあります。涙小管にプラグが落っこちるといけないのでどうしても大きめのプラグを挿入することに起因するのかどうかわかりません。冬だけならキープテイアを用いるのがのが一番だと考えます。最近アレルギー性結膜炎で目が潤う人が大変多い。これでかゆみがなければ最高です。