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トビエースと抗コリン作用

さらに強くというタイトルでトビエースが登場しました。トビエースは過活動性膀胱の治療薬です。抗コリン作用には膀胱の収縮抑制、眼圧上昇、胃腸の平滑筋の収縮運動の抑制、狭心症発作の誘発等が挙げられます。抗コリン作用は花粉症やかぜのくすりでのどが渇く、便秘、尿閉等不快な症状の多くを指します。抗コリン作用は口、前立腺、大腸など多くの臓器と関係します。その中でも意外と知られていないのが抗コリン作用と頭です。頭と泌尿器科はつながっています。認知症の人にPL顆粒など抗コリン作用が強いものを投与すると錯乱状態になることがある。意外と知られていない事実です。今のアレルギー世代が高齢者になると抗アレルギー薬で認知機能が低下することが予測される。ファイザーから出た新薬のトビエースはデトルシトールのプロドラッグだそうです。今までのプロドラッグはロキソプロフェンのように胃腸障害という副作用軽減が目的でしたがトビエースは過活動性膀胱の治療効果を高める為また抗コリン作用を軽減するためにプロドラッグになったところが特筆されます。さらにCYP2D6は個人差があるためデトルシトールでは増量不可でしたがトビエースでは可能になりました。

アレルギー学会専門医

私は3つの専門医です。専門医評価認定機構がいろいろ条件を付けて専門医の統一化を図ってまいりましたが専門医評価認定機構とは別の機関を作り新たな専門医を認定するそうです。学会認定の認定専門医では学会のレベルが様々ということです。私の場合眼科専門医そしてサブスぺシャリティとしてアレルギー学会認定専門医もいがありさらには東洋医学会認定漢方専門医があります。
広告ができる専門医ができてから電話帳に広告可能になりましたがいまや電話帳を見て御来院いただける患者さんはすっかり減少いたしました。電話帳ではなく[スマートフォン対応ホームページ]の時代です。専門医を有するかどうかで今後は標榜科目を決めようという発想です。いまや開業すれば外科医も内科医です。外科専門医が内科を診ているのが今の医療です。しかし、在宅医療になれば外科の方がよい場面もあると聞きます。大きな学会認定専門医はこのままだそうですがサブスペシャリティの専門医は学会とは違うさらには専門医評価機構とは違う新たな機関が決めるということが決まったそうです。苦労して勉強して合格した専門医試験ですがただの紙切れでしょうか?[視力に始まり視力に終わる」眼科専門医の基本だそうです。