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妊婦の薬のリスク

花粉症の薬を求めてそして漢方薬を求めておこしのかたには「妊娠しているかもしれませんが大丈夫ですか」と薬を出しますと言ってから聞かれるのがこの季節です。なぜかというと「妊娠の初期に薬剤や放射線に暴露されないと先天異常は発生しない]と勘違いされています実際は流産の自然発生率は15パーセント、先天貴兄は3パーセント」との記載があります。先天異常の原因としてお薬は1パーセント未満とされています。だから妊娠初期に薬を飲んだから先天異常という間違った情報を一度リセットする必要があります。母体が薬を使用しないと病気が悪化した胎児の生育環境が悪化することも考えないといけません。一回一回問診票の記載が必要な予防接種と異なり過ぎやヒノキの花粉のシーズンだけお越しの方が非常に多い。昔「女性を診たら妊娠と思え」と研修医時代レントゲンや薬を出す場面でよく言われました。最近はたかが目薬ということであまり問題になりません。しかし、元祖の抗アレルギー薬であるインタール点眼液では妊娠3か月までは禁忌になっている。最近の点眼液は禁忌にはなっていません。しかし、安全性が確立したわけではありません。妊婦には風疹の生ワクチンは禁忌である。薬は妊婦さんに使用するためには作られていません。

インバースアゴニスト作用

むかしは抗ヒスタミン薬はヒスタミン受容体拮抗薬という考えあった。抗アレルギー薬つまり第二世代抗ヒスタミン薬はインバースアゴニストである。インバースアゴニスト作用の考え方はヒスタミンが存在しないときの持続的に自然活性を抑制します。昨年の夏ごろだったと思いますがインバースアゴニストについて記載しました。以前は抗ヒスタミン薬はH1受容体拮抗薬つまりアンタゴニストとしてとらえられていました。花粉症が多くなる前につまり花粉が飛散する前から投与する「初期治療」を推進する理論であると思います。しかし初期治療の有用性は鼻アレルギーガイドラインで推奨するところまでは来ていないと思います。初期治療して効いたという方がいればか効かなかったという方もおられました。肥満細胞が脱顆粒しヒスタミンは活性型受容体と結合し安定化させる。そこへ抗ヒスタミン薬を投与すると不活性型受容体と結合し安定化させる。さらに静止期ではヒスタミンH1受容体はヒスタミン刺激がなくても常に活性化している。ここを抑制するのがインバースアゴニストの考え方です。そもそも眠くないといったのは製薬会社のキャッチコピーです。更にそれを信じて伝えたのは医療従事者ですというのが患者さんのアンケートでていました。

外傷性視神経症

外傷性視神経症という病名を聞かれたことはありますか?昔はつまり学生時代は視束管骨折と名付けられていました。必ずしも骨折を伴わないので外傷性視神経症と呼ばれています。眉毛の外側にけががあれば怖いという話をお聞きになったことはありますか?病名としては外傷性視神経症です。眉毛の外側には視束管が通っているため視束管の骨折や周囲の血腫による圧迫つまり外傷性視神経症を疑います。しかし、交通外傷で病院に運ばれ入院するときには意識状態が悪く意識が回復し始めてはっとする。片目が見えない。眼科に回ってきたときにはすでに遅しという経験が何度かありました。数週間後には視神経萎縮を起こし蒼白になります。骨折は20パーセント程度しかCTを用いても検出できないそうです。スインギングフラッシュライトテストRAPD陽性の有無を確認する必要があります。治療としてはステロイドパルス療法があります。しかし、自然治癒力もあるように考えが変わってきています。まあ、けがで意識がない状態になれば頭の中のことで精いっぱいです。鹿も動くからCTやMRIで薄く断層写真を撮ることは難しい。