記事一覧

本格漢方

本格漢方という名の図書が手元に届きました。本格漢方は週刊朝日ムック・漢方2013の副題です。本格漢方は毎年出版されます。週刊朝日ムックに私の名が掲載するようになりもう10年以上です。当初は漢方増刊号といういう名前でした。その後ムック形式開業した年に私の名が削除され「わたしが死んだ」「もったいない、せっかくよく勉強していたのに」と漢方をしている医師の間で私が死んだという噂が立ったいわくつきのしょもつです。死んだはずの私が漢方初心者の医師の方に向けた書物を「診断と治療社」から5月に眼科漢方の代表として分担執筆させていただいた書物が出版されます。漢方はいろいろ各医師が秘密を持っている。決して本当のことを明かさないところがある。教科書を読めばすべてが理解できるわけではありません。またいろいろな流派があり全く違う処方で同じひとつの病態を治療します。漢方単独治療はガイドラインの普及とともに難しい世の中になっています。本格漢方を読むと漢方に大きな期待をするが漢方薬は魔法ではありません。副作用もいっぱいあります。草根木皮からなる生薬を使用することで優しいイメージがあります。漢方薬を二剤組み合わせいかに効かせるか?漢方薬には限界があることは明らかです。

不応料

予防接種の不応料とは予防接種をする予定でお越しの時に予防接種が問診等の結果できなかったらいただくお金です。定期予防接種の場合不応料が設定されています。問診だけでお金を取るかという方もおられかもしれません。今の予防接種でワクチンの料金が高いのは小児肺炎球菌ワクチン、四種混合ワクチンそして一番高いワクチンは子宮頸がんワクチンである。ワクチンを作る会社が吸い上げ失神したといえば医師の責任。子宮頸がんワクチンなぜ筋注かといえば皮下注ではしこりができることがあるそうです。風疹単独ワクチンの問診票に本人が記載しわたしが注射しようとするとちょっと待ってと奥さんのところへ相談にそしてわたしの知らぬ間にそのまま帰ってしまい不応料をいただき損ねました。先日は先日で四種混合ワクチンでお母さん勘違いで大損しました。予防接種はもともと利益が出る領域ではありません。普通、自費診療なら予防接種の料金はワクチン代金+初診料+注射の手技料が接種料金です。スマートフォン対応にホームページ改定予定しているので煩雑な予防接種をするよりも保険診療に戻るのが一番かなあ。風疹ワクチンの問診票書いてすってある液を見ていながらやめて帰る患者さん挙児希望だそうです。子供の予防接種では勘違いでおっしゃるお母さんが時々おられます。今日の人不応料ください―。今日はグランドフェスタのオープンからか暇でした。MRワクチン3期と4期どこまで姫路市での接種率を回復できるでしょうか?或いは100パーセントに近づくでしょうか?

多治見疫学調査報告書

医学系の学会はいって良いことなど少ないが今日は緑内障学会から一通の郵便が届きました。岐阜県多治見市で最近といっても2000年ですが多治見疫学調査報告書が届きました。多治見疫学調査は日本が世界に誇る緑内障の疫学調査です。個人情報保護法は2003年に施行更には2005年全面施行ですから大変な努力であったと考えられます。多治見スタデイの報告書で残念なのはOCTが普及していなかったことです。いまならOCTを撮影し解析されるが10年以上前のものがやっと解析されるとはびっくりです。感度と特異度をご存知ですか?感度は陽性的中率、特異度は陰性的中率をさします。FDT弟子や検査をスクリーニング弛緩度55パーセント、特異度が92パーセントで意外や意外早期緑内障にはFDTは役に立たなかったそうです。やはり眼圧25mmHg以上では要注意です。進行が速いことさらに有病率が急上昇することが問題点です。眼圧は計ってみないとわかりません。時に小児の発達緑内障を発見できることもあります。緑内障には関係ありませんが男の子の色覚検査一度は受けていただきたいです。春休みですがわたくしのクリニックは大人の方中心です。夢のようです。姫路に帰ってきたときは90パーセント子供ですよ。大人の方はきませんよと〇〇Sに言われました。そういえば○○Sの人やめたのかなあ。〇〇Sと同じ会社の担当MRさん毎年変わっています。毎年担当者が変わっていてはあかんでしょう。

緑内障は超慢性疾患

緑内障は超慢性疾患です。一晩で失明する病気ではありません。孔子の言葉「我15にして学に志」これは耳から離れない言葉です。然し十五歳で勉強を始めても遅いような気がする。「三十にして立つ」「四十にして惑わず」「五十にして天命を待つ」「六十にして耳順」「七十にして心の欲するところに従っても矩をこえず。」平均余命が違う現代においてこの通りは行きません。50歳になり天命を待つ境地に至る余裕がある人は少ないとおもいます。平均余命は平均寿命に5歳たしたものです。沖縄ですと90歳ということになります。70歳でおしまいの孔子の文章は20歳倉加えるとよいのかと考えます。先日、R大学の眼科のS教授のご講演を拝聴いたしましたが教授ですが人格を感じる方で友人の話では素晴らしい人らしいです。緑内障は超高齢社会の下で眼科では数少ない超慢性疾患です。眼科での在宅医療ははっきり言って遅れています。在総診も普通は内科や外科のクリニックの主治医が算定してしまいます。すると眼科には緊急の往診の概念しか残りません。つまり、眼科疾患特に緑内障は大変多い病気です。しかし、緑内障を定期的に管理するという考えは厚生労働省や厚生局にはありません。また、緑内障を管理するには視野が検査出来ないとなかなか難しいものがあります。孔子の言葉には「過ぎたるはなお及ばざるがごとし」というのがあります。「度が過ぎることは足りないことと同じくらい良くない」だそうですよ。