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腹部大動脈瘤切迫破裂

腹部大動脈瘤は救急当直していると時々当たります。昨日CT上9×9センチメートルの腹部大動脈瘤に当たりました。主訴はおなかが痛い、嘔吐が続く座れないなどでした。おまけに血圧の薬を自己判断というか家族判断で服用していなかったそうです。血圧があがれば破裂しやすくなります。循環器疾患の2救急輪番病院へ紹介しました。心臓血管外科ではない循環器科の医師でしたが快く受けてくださいました。研修医のころ何度かあたりました。ご家族は心臓が二つあるようなものとの医師の説明を誤解しておられる様でした。心臓は一つです。心臓が二つあり危険という判断をした医師に対し予約をとりますという言葉に危険ではないと家族は判断したようです。日本語の危うさです。良いようにとった家族は余りにのんびりした対応なのでびっくり。4×4センチメートルでも破裂することがあります。胃透視の時の圧迫あまり行うと破裂するからやめとけと昔上司から指導されました。おなかがいたいと言われてもっとも怖い病気でした。そのあと今度は下血してます。腹痛もあるといわれました。虚血性腸炎が怖かったのでめずらしくお断りしました。老後の私の夢はへき地医療です。東京には私のような医師を内科・外科として僻地に赴任できるように教育してくれるところがあるそうです。

食べて治す食物アレルギー治療

経母乳感作や経胎盤感作食べるから食物アレルギーになる。じゅらいの常識でした。しかし完全人工乳でも卵アレルギーは起こる。そこに茶のしづく石鹸事件が起きました。経皮感作という考えです。」そこでまだガイドラインに掲載されるほどではありませんが食べて治すアレルギー治療とか新しいアレルギー治療とかいう記事や講演を聞かれた方はおられますか。食物負荷テストを行いながらしだいに増量するというこれまでと逆の治療法です。今まではできるだけ食べないことが食物アレルギーの発症につながるというものでした。講師の栗原和幸先生は急速経口耐性誘導つまり経口免疫療法を考案し2007年から実践されているとのことでした。アレルギー学会専門医のための講演会でしたが一般の方も入場できたようでした。栗原先生の講演時には人が増えていました。今まで食物アレルギーの講演といえば除去と誤食予防とされていましたが食物負荷テストを行い卵牛乳小麦ピーナッツを食べるというチャレンジでした、日本では茶のしづく石鹸で経皮感作が一気に注目を浴びました。卵、牛乳、ピーナッツ、小麦において栗原先生は急速経口耐性を誘導することに成功されておられるそうです。遠く神奈川での話です。

医療事務2か月で一人前か

医療事務はいつまでも新人ではいけない、医療事務は2か月で一人前或いは2か月すればベテランと接遇教育で講師の先生が言われたのはプロ意識を持てということかと思います。自分に厳しく患者さんには優しくという意味だともいえる。学校行ってもレセコンはオプションです。実務はレセコン触っていくらの世界です。さらに人間力の教育は全く学びません。人間力が信頼感を患者さんに与えます。医者の力なんてちっぽけです。行列ができる医療機関には出来の悪い医師がいると講師の先生が言ってました確かにそうだ。西川病院の眼科の職員はいまだに出入りの業者が言います。どんなに行列のできる眼科でもあんなにできる職員は一人ですよ。先生のところは二人いた。長ーい間二人とも続言いた。だから最近面接をお断りすることが多くなりました。基準が西川病院の眼科職員にあるからです。二人とも育児の真っ最中です。メスと言わなくてもメスが用意される。これを実践してくれる職員でした。近くの医療機関の先生が最近の子はある日突然来なくなってなあ。私の場合2週間以内にさっさと判断する。だいたい1週間見ればやる気、人間力つまり素直さや誠実さ、根気そして社会的常識がわかる。いざとなれば少ない患者さんを丁寧に診察しているので何とかなる。