HbA1cがすべてではありません。血糖変動がすべてではありません。しかし血糖が変動すると認知症になりやすいとのデータもあります。またヘモグロビンA1cが糖尿病のすべてではありません。血糖変動が血管エベントに大きく影響することが分かってきています。高血糖が悪いことは明らかですが低血糖の悪いことも明らかです。6月にくまもとスタデイをもとに出されたくまもと宣言によると同じHbA1Cでも変動が悪いという考えになってます。HbA1CがDCCTにより細小血管障害予防の観点から長い間6を目標とされていました。然し厳格な血糖管理を行うと低血糖を招くとの観点から特に高齢者や心血管エベントの既往がある人にはHbA1C8でもよいとの考えに変わっています。確かにHbA1Cが6台で眼底病変が悪くなる方は少なからずおられます。低血糖によりいろいろなホルモンが分泌され血管が収縮する。ところで新しく出たオングリザよく効きます。DPP-4阻害剤の他剤からコンバートしてひと月でHbA1Cがあっという間に1下がりました。組み合わせを気にしなくてよいのが楽です。