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シダトレン発売延期

舌下免疫療法の新薬シダトレンが発売延期になった。鳥居薬品のシダトレンの薬価収載が遅れる背景にはシダトレンの薬価が低く厚生労働省と折り合わなかった。これが真実のようです。マスコミがそろそろ取り上げていたのでワンクッション置くという意味でよかったと思うのはわたしだけでしょうか?まだ講習を受けた医師が少ない。一時的にバブルを起こすかなと心配していました。期待されていた方には残念ですが開発費をかけた割には厚生労働省の評価が低かったということです。このように薬価が低く発売時期が遅れることは珍しいことではありません。一見患者さん軽視に見えますが講習を受けた医師が増えてからの方がより良い医療を行えると思います。十分説明してからでないと最初の数回だけ患者さんが殺到することになります。3から5年継続が必要な治療です。当初一年間は2週間に一度の受診を必要とします。殆どの人が続く訳がない。先日など県立こども病院の処方箋を私のクリニックへ持参された方がいる。調剤薬局と医療機関の違いが判らない、ドラッグストアと医療機関での保険診療との違いが判らぬ患者さんがおられるのが現実です。

シダトレン発売延期のおしらせ

鳥居薬品は舌下免疫療法のシダトレンが発売延期を決めたそうです。シダトレン発売が10月に延期になったそうです。シダトレン発売延期になり良かった、本当は西川クリニックではない方がよいのにという方がお越しになり従来からお越しの患者さんに迷惑がかかることがほぼ確実でした、なぜならシダトレンの講習を済ませた医師が非常に少ないうえにマスコミが安易な取り上げ方をすることが予測されたからです。シダトレンの効果が出るには3から5年と診察でお話しすると私におは無理かなといわれる方がほとんどでした。4月になり受診抑制が起きています。より一層暇になっています。ある意味よかった。実は医療にとって診療報酬改定が4月から行われておりいろいろしなければならないことがあります。コンタクトレンズの料金も据え置いています。来られた方があがっとんかいなといわれるが総収入としては絶対に下がっている。在宅自己注射管理料、後発白内障切開術、網膜光凝固術、虹彩切開術などさがる一方です。四月から減収間違いなしです。

面接まで行かない

一年ぶりに面接をしました、面接は大体一年一回つまり一人です。面接するには覚悟が要ります。短時間で人を見ることは無理です。人間を見る力がなければ経験という縛りをつけることが一つです。転居して来られブランクなしの方でした。いったいブランクは何年まであくことをさすのでしょうか。医療では2年毎に診療報酬改定があり新たなシステムになります。先日はブランクと言われ履歴書を送っていただいたところ20年以上のブランクでした、これはブランではないというのが業界の常識です。医療制度改革はどんどん進んでゆきます、以前、医療事務の資格を取得したが面接までもたどりつかないからレセコンの画面を横から見せてほしいとクリニックを訪れた方がおられた。こういう相談は個人情報保護法があり無理ですよね。プロは仕事を簡単そうに見せます。医療事務は難しい仕事です。人の対応力つまり人間力とパソコン力が必要です。病院と開業医でも業務の内容は全く異なります。看護師さんは給与が高いが医療事務はそうではない。業種の壁は厚い。夕方はみんな過程を重視します。今の保険年金制度である限り縛りの中で働くことは有利です。医療事務の資格と言っても国家資格ではありません、更新もありません。医療事務の学校ではレセコンはオプションです。オプションからが現場です。

血瘀と気

気血水といえば日本漢方です、気血津液弁証は中医学です。日本の漢方では瘀血と言いますが中医学では血瘀といいます。血瘀は生活習慣病のどろどろな血液をさす場合と子宮筋腫などのできものも血瘀と呼びます。瘀血顔〔おけつかお〕という表現を聞かれたことはありますか?細絡がみられる顔です、細絡は全身に見られ足にも見られます、私には女性の足を見ることは不可能です。四診合参といいますがなかなか難しい。血瘀のひとでは舌を診ると紫色であったり瘀点・瘀斑がみられます、さらに下の裏側を見ると舌下静脈の怒張があれば血瘀です。日本漢方か中医学かの鑑別として水があります。水はすいと読みます。中医学では正常な液体を津液〔しんえき〕と読みます、痰飲とか湿と呼びます。みずという用語を使う医療従事者は日本漢方です。貧血は血だけの異常でしょうか?赤い液体である血があっても廻らなければ意味がありません。酸素は赤血球という車に乗っかって全身を巡ります。貧血は気血両虚です、単なる血虚ではありません。四物湯だけ服用しても血虚は改善しません。気虚の基本処方は四君子湯です。有名な三谷和男先生が10年以上前に講演会で四君子湯を単独で用いて有効だった経験ある?と聞かれました。私はありませんとお答えいたしました、足りない気を補うだけではだめで二陳湯で気を巡らせる必要があるそうです。要するに仙頭先生が言われるように物質だけが存在しても意味がないと思います。今日は書写の夜桜見物によるは家族で行きます。珍しく誘われて参加する気になりました。