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ザイザルシロップ

ザイザルシロップは生後六か月から服用可能な第二世代抗アレルギー薬です。海外ではザイザルドライシロップもあります。私の個人の見解ですがザイザルは鼻炎というより皮膚に効くというイメージがある。私自身はザイザルは発売以来使っている。ジルテックの悪いところを改良したつまりL体だけを残しD体と削除したいうが口渇や眠気は完全に消えていません。ただザイザルは脳内のレセプターとの結合は少ない。一昨年から痙攣リスクが上がるというので第一世代の抗ヒスタミン薬であるポララミンやぺりアクチンは使いにくくなっている。アレロック顆粒もさとう味です。小児科の医師もぺりアクチンとポララミンの使用は3年前から変わっているそうです。ザイザルは第2世代ですが適応病名はアレルギー性鼻炎です。風邪には保険適応がありません。適応外で薬を用いると医賠責の適応から外れてしまいます。初めてアレルギー鼻炎で6か月から使える薬ができたのに残念です。ザイザルは英国のGSK社の製品です。確かにアトピー性皮膚炎や尋麻疹には良く効く。最近海外の製薬会社はM&Aが進んでいる。なぜファイザーはアストラゼネカを選んだのか?

宿直と賃金

医師の宿直は長い慣例から患者さんが思うような賃金ではありません。震災前にくじ引きで私は正月の1日・2日48時間の連続当直をした。得た報酬は5万円ちょっとだった。夜間はひとりで350床の病院の当直です。昼間は内科系外科系の二人でした。もちろん代休はない。くじ引きでした。県立奈良病院の産婦人科医の訴訟を見て起こるべきことが起こったと思いました。更に関西医科大学病院の耳鼻咽喉科研修医の過労死も研修医の労働者性というのをはっきりさせた.海外から技術者を研修目的で連れてきていろいろ問題がある。おそらく奈良医大の判決で当直が時間外手当や深夜手当になった病院はなかろう。そうなればどこも救急告示を取り下げ医療崩壊を起こす。意味するところは医師の当直は昼の外来の延長であり患者さんを診ている。宿直は軽作業で速達が届けば受け取る程度の軽作業であることを意味する。奈良医大の問題は個別案件とされ当直代は20年前とは殆ど変わっていないと思います労働基準法37条つまりサービス残業と同じ法律に基づき労働基準監督署は病院に立ち入り調査に入っているそうです。宅直は、しかし、病院の業務めいれがないとされたのは意外ですが残業については管理監督者の命令に基づき行うのもであることがよくわかった。

鼻出血と鼻噴霧ステロイド

鼻墳霧ステロイドの副作用の一つに鼻出血が記載しいます。なぜ鼻噴霧ステロイドで鼻血が出るか考えたことはありますか。先日、鼻出血にすごく効く漢方薬があるって聞いたと電話があり患者さんが御来院いただきました。子供でも飲める漢方薬です。西洋薬でもクラバモックスやクラリスはイチゴ味だが子供にとっては苦みのみが残る。大人にとっては一気に服薬するので苦みはあまり感じない。アレロック顆粒やザイザルシロップは砂糖の甘味だけです。鼻墳霧ステロイドでなぜ副作用として鼻血が挙げられているか六つ考えられます。一つ目はノズルで鼻を衝く、二つ目はステロイドにより鼻の粘膜が脆弱になる。三つ目は鼻水の噛みすぎです。もっとあるかもしれません。最近小児に対してICSが身長を伸ばすことを抑制するかもしれないとの報告がありました。ICSを飲み込むと3パーセントが吸収されるそうです。鼻噴霧ステロイドはなぜ成長抑制を起こさないか?わからないのはそこからです。ミケラン点眼液を点眼すると一時間後には血液中の濃度が内服したのと同じになります。たかが点眼液されど点眼液です。